入社から僅か数か月、エンジニア×PdMの協創環境を新たに整備!現在のHomeカンパニーのプロダクト開発体制について聞いちゃいます!
こんにちは!Homeカンパニー採用広報チームです。
Homeカンパニーのエンジニアとプロダクトマネージャー(以下「PdM」)がどの様に日々関わりあっているのかをお伝えしたい…!そんな一心でこのnoteをしたためております!
今回は、Homeカンパニー プロダクト開発部部長・小沼さんと、『マネーフォワード ME』PdMの植竹さんに、プロダクトにおいて叶えたい未来や、エンジニアリングの在り方、そして現在の開発体制についてお話を伺いました。
【前半】『マネーフォワード ME』で叶えたい未来と、プロダクト開発の在り方
プロダクトとして叶えたい未来
『マネーフォワード ME』は現在、お金の見える化サービスとして多くの皆さまにご利用頂いています。しかし、我々が提供する価値は本当に「見える化」だけで良いのか、という議論が日々社内で繰り広げられています。
というのも、Homeカンパニーが掲げているビジョン「すべての人がお金の悩みをなくし、自分らしく生きられるようにする。」を叶えるには、ただ見える化するだけではなく、ユーザーの課題を解決できる、またはユーザー自身で解決につながるアクションを取ることに繋がるサービスまで提供していく必要があると考えているからです。
現在は、『マネーフォワード ME』と併せてご利用頂けるような、『マネーフォワード 固定費の見直し』や『マネーフォワード お金の相談』、直近では『マネーフォワード 住まい』など、様々な角度からお金の悩みを解決できる未来を目指して動いています。
エンジニアリングで目指す在り方
『マネーフォワード ME』に関わるエンジニアリングで現在目指している在り方としては、大きく分けて3つのキーワードがあります。
1)リアーキテクチャ
エンジニアのミッションとも言われるリアーキテクチャ。現在Homeカンパニーでもまさに向き合っている部分です。このリアーキテクチャの捉え方を変えていくことが必要だとし、これまでサービスを提供してきた10年と向き合い、これからの10年を前進し続けるにはどう在るべきか、一歩踏み込んで考えることを基本姿勢としています。
単に「負債の返却」として論点を置くのではなく、これから先を進んでいくために必要なことであるとし、使命感と責任感を持って対応していく意識で取り組んでいます。
2)開発拠点の拡充(目標)
Homeカンパニーは現在、働く拠点として、東京本社をメインにしています。しかし今後は日本全国から開発ができるよう、カンパニーの開発拠点を増やしていくことを目指しています。ミッションに共感し、同じ想いを抱いている全ての人を巻き込み、活躍機会の提供を行っていきたいと考えています。
3)「人生をもっと前へ。」にチャレンジできる環境へ
マネーフォワードが掲げるミッションの中に「人生をもっと前へ。」という言葉があります。マネーフォワードでは、提供するプロダクトを通して、誰かの人生を前に進められる一方で、社員にとっても「人生をもっと前へ。」を体感してもらいたいと考え、何事にもチャレンジしやすい環境を作っていくことを目指しています。
現在のプロダクトの開発体制
Homeカンパニーでは現在、プロダクト開発はエンジニア・デザイナー・PdMがチームを組んでプロダクト開発を行う流れになっています。
基本的に何かをやりたい!と思いついた人が声を挙げることができ、企画はカンパニー内の「誰でも」行うことができます。その後はPdM主体で企画実現のための要件整理や優先順位を決め、デザイナー・エンジニア・企画者とともに詳細を詰めていきます。
さて、ここからは、後半戦!
植竹さんと、小沼さんが、現在のプロダクト開発体制へと変化させたお話をお届けします。
【後半】ユーザーに届ける価値最大化のために。エンジニア×PdMの理想的な協創環境に向け行動した2人にインタビュー!
ーどうぞよろしくお願いします。改めてお二人について教えてください!
小沼さん:現在、Homeカンパニーのエンジニア組織である「プロダクト開発部」で部長をしています。ジョインは2021年の7月でした。
植竹さん:
僕は現在Homeカンパニーで『マネーフォワード ME』のPdMをしています。ジョインは…2021年の10月でした。
ーなんとマネーフォワード歴としては1年未満のお二人!実は以前に同じ職場で働いていたと小耳に挟んだのですが…?
小沼さん:
そうなんです。以前の職場でも私がエンジニアで、植竹さんがPdM。互いの仕事というのはリスペクトし合えている仲だと思っています。
植竹さん:
新卒で入社した会社からの付き合いですね。Homeカンパニーにジョインする時も、先に一員になっていた小沼さんには色々とお世話になりました。互いにリスペクトしている存在、と語ってくれていますが、僕自身もちゃんとそう思っていますよ。
ー久しぶりに再会したお2人なのですが、その時に話し合ったことが、プロダクト開発にとって理想的な体制についてだったとか…?
植竹さん:
改めてマネーフォワードで合流したわけなのですが、最初に話したのが「ユーザー価値を最大化するためにどういう開発体制や組織がいいんだろうね?」ということでした。詰まるところ、ユーザー価値の最大化に効果的なのは、何をやるべきかの優先順位と実行するためのアジリティ(状況に素早く対応できる力)です。究極、優先順位とアジリティを突き詰めればいいだけなのに、どこかで行き詰ってしまうのは何故だろうという話になりました。
小沼さん:
話していくうちに、先に体制の形やプロセスがあって、その中で優先順位やアジリティを最大化しようとすると失敗率が上がるのかも?というポイントが出てきました。
では、逆算で優先順位とアジリティを突き詰めるために効果的な体制とプロセスがどういうものか?とひたすら考えたわけです。
プロダクト開発における「あるある」に立ち向かい、分断の生まれない体制を作ること
ーこれまで経験してきたプロダクト開発における「あるある」な課題はどういったものなのでしょうか。
植竹さん:
自分が経験してきた中であるな〜と思っていたのは…
例えば、職能チームとしてのミッションに固執してしまって、プロダクト開発の本質が霞んできたり…でしょうか。
小沼さん:
例えばエンジニアはエンジニアとしての働き方、動き方はこうだから、と型にはめて開発に関わってしまったり。そうなってくると、だんだんユーザーに届ける価値を作っているというよりかは、目指すものの解像度も低くなって、単なる作業者になってしまうんですよね。
植竹さん:
仕事が「誰かから渡されるもの」になってしまって、自分の領域に壁を作ってしまうこととか、感じることが多かったです。
だからこそ、Homeカンパニーではそういった状態にはしたくなかったんです。小沼さんと話していて、ここは本当に合致する意見だったよね。
小沼さん:
本当にそうです。こういう壁を作る事って、いわゆる体制とか組織的な問題だと思っています。職能毎に対立してしまうのでは、向き合うタスクの優先順位がお互いの領土で行う最大限のことの話になりがちです。本来であればユーザー価値について話し合うべきなのに…。これを良い意味で壊して、分断が生まれず皆が当事者で動くためにも、Homeカンパニーでは新たな開発体制を作っていこうと決めました。
小沼さん:
今まではデザイナーはデザイン部で、エンジニアは開発部で…と各部署独立している中でプロダクトづくりを行っている状況でした。
「このプロダクトで、このアイデア形にしませんか?」とカンパニー内で企画立案者が出たとしても、各部それぞれと掛け合って、やれるものからやっていこう、という状態。
そこで、色々な職能の人を「プロダクトチーム」化し、PMの方々が各チームの窓口になって、優先順位と要件精査を行った上でチーム一体になって動き出せる状態に変えていこうとしました。
今の『マネーフォワード ME』のフェーズですと、クロスファンクショナルなチームを組成して、ひとつのミッションのもとチームを動かしていくほうが良いと感じました。ただ、今後プロダクトのフェーズによってこの在り方を考え直すことは十分あり得ます。
植竹さん:
大事なのは、今はどんな開発体制が必要かを見極めて、その時々で変化させていくことですもんね。一方でこのプロダクトチーム化することで各人の評価はどうするの?という疑問が浮かぶと思うのですが、現在は各人の所属している部(デザイナーならデザイン部、エンジニアならプロダクト開発部)で技術的なことも踏まえて評価していくようにしています。
「PMが偉い」「エンジニアの方が強い」という印象、雰囲気を生まないように
ー他にもお2人が継続的に改善していきたいと考えていることはありますか?
植竹さん:
過去経験したのは、「その職業の人がそう言っているから、○○しなければならない」という雰囲気でしょうか。PdMは社内でも間にいることが多い立場です。「エンジニアの人がNOと言ったら何もできないな…」とか、「エンジニアの方もOKしてくれるだろうか…機嫌を損ねないようにしないと…」といった本質的ではない心配、不安、考え事に時間が取られていた気がします。
これらはプロダクト開発において無くしていった方が良い時間だと思うので、これからもそんな雰囲気が生まれないようにしていきたいですね。
小沼さん:
私もエンジニアとして、「PdMの人がそう言うから、我々はその通りに作らないといけないぞ…!」と勝手に考えてしまったことはありました。
でもこれって、ユーザーに価値を届けるという目的やゴールに近づけばOKなのだから、忖度や相手を見て判断してしまうのではなく、気になった事は職種関係なくフィードバックしたり、質問したりできるようになれたら良いと思っています。
リスペクトの意識をベースに、議論しながら「任せるところは任せる」ができる様になりたいですね。
PdMの責任と裁量は、良いプロダクトを作るために行うことと、その優先順位を決めること。エンジニアの責任と裁量は、よりよいものを作る(品質・保守性)ために、どうつくるかを決めること。
でも、それ以前にお互いの責任は、プロダクト開発やチームをより良くするために動くことであるというのを忘れないようにしたいです。
カンパニー内の論点が常にユーザーフォーカスだからこそ実現できた体制整備
ー開発体制を入社1年未満のお二人が舵取りして変えていったわけですが、今振り返ってみてどうでしたか?
小沼さん:
振り返ってみると、この提案を柔軟に聞き入れてくれたHomeカンパニーと、メンバーの皆さんに本当に感謝の気持ちでいっぱいです。「変えていこうよ!」と声を挙げたのは、私は入社3ヶ月、植竹さんにいたっては入社1ヶ月くらいの時でした。ユーザーへ届ける価値を最大化するためには?というロジックでみんなが物事を考えるからこそ、受け入れてくれたと思います。
植竹さん:
まさにその通りだよね。カンパニー内の論点が常にユーザフォーカスだからこそ、受け入れてもらえたと感じています。
ーでは今後はどの様にエンジニア×PdMの協創環境を変えていきたいと思いますか?
小沼さん:
今回の変化だけで全てが◎になった!というわけではなく、今でも改善点はあると思っています。そのため、定期的に振り返りを実施して改善を重ねていきたいです。
プロダクトを取り巻く環境が変わり、課題の優先順位が変わったら、私達も常に変化していかないといけないですしね。これが最善だと思わないで、常にフラットに体制と成果を捉えていきたいです。
植竹さん:
小沼さんに完全同意です。良い部分沢山言われちゃいました(笑)
今はそんな課題と一緒に向き合って、戦ってくれる仲間が増えてくれたら良いなと思っています。
カンパニーが持つビジョン「すべての人がお金の悩みをなくし、自分らしく生きられるようにする。」に共感し叶えていくことを前提に、一緒にこの体制でプロダクトづくりを一緒に行ってくださる方がいらっしゃれば、お話できたら嬉しいです。
編集後記
今回は入社1年未満のお2人が、Homeカンパニーの開発体制を変えたお話をお届けしました。ユーザーフォーカスを軸に話す文化が根付いていたからこそ、スピーディーに新たな体制へと移行できたという素敵なエピソードでした。
Homeカンパニーでは引き続き、一緒に働いてくださる仲間を探しています!ご興味をもってくださった方はぜひご連絡お待ちしております!
22年6月15日(水)エンジニア向けオンラインイベントを開催!
今回のnoteに登場した、小沼さんが登壇するエンジニア向けイベントを
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